SDGs への意識が高まっていく中、商品と生活者の最も身近なコミュニケーション接点としてのパッケージの役割が注目されています。商品の内容や特徴を伝え店頭で並ぶ競合他社の中から選んでもらう。また企業イメージの向上などにも寄与しているパッケージですがSDGsの視点が加わると、企業が掲げるSDGs の取り組みや想いを消費者に伝え、共感してもらう大切なメディアになります。
電通が企業の商品開発やパッケージに携わる方々に、SDGs視点で商品パッケージ を考える際に、参考となる「SDGsパッケージデザインガイド」を発表してました。
https://www.dentsu.co.jp/csr/team_sdgs/pdf/sdgs_package_design.pdf
今までのパッケージは「生産→消費→廃棄」の直線的なプロセスでしたが、これからのSDGs視点のパッケージは「生産→消費→リサイクル→生産→消費→リサイクル…」と循環型のプロセスになり廃棄が発生しない経済活動になります。
またパッケージに使用される素材は紙、プラスチック、金属、ガラスがありますが、この素材も「プラスチックから紙」「紙から金属・ガラス」へ回収や再生とリサイクルの仕組みが確立している素材へ移行して行くでしょう。前回書かせてもらった「Loop」がその取り組みのひとつですね。
この様にこれからのパッケージはその製品のパッケージが環境に与える負荷や廃棄、回収、リサイクルなどを考慮して開発していかなくてはいけません。ただ中小企業では、なかなかここまで考えてパッケージ開発をできる余裕のある会社も少ないと思いますのでせめて過剰包装をやめる、FSC認証の紙を使うなどできる範囲で少しずつ進めて行ってはいかがでしょうか。
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